ポイントカードのポイントって一体どこからわいてくるの??

 ポイントの正体って一体なんなの?

今の日常生活に無視できないほど影響を及ぼしているポイント。

逃れようとしてもクレジットカードを使うだけでも自動的に毎月ポイントが貯まってきます。

そして、それが商品に交換できたり、バカにならない額の商品券に交換できたりします。

以前はポイントといえば、ヨドバシカメラを代表とする電気屋さんのポイントが代表例で、現在もその恩恵を受けている方も多いと思います。

 

ただヨドバシのポイントはヨドバシでしか使えませんでした。

つまりヨドバシゴールドポイントは、リピーターへのマーケティングの一環としての値引き券という扱いでした。

 

 そもそもポイントは実はそれほどお得ではなかった。

もともとその店舗や企業だけで使えるポイントというのは、次回割引きますよという権利が得られただけで、現金と同じように解釈するには少し遠いものでした。

例えば10,000円の買い物に10%のポイント付与という場合。実質9,000円という解釈は誤りで、本当は11,000円のものを10,000円出して買ったことと同じなので実際ポイントに1,000円と同額の価値はありません。

そこでもらえるポイントは、あくまで自分の払った1,000円より少し価値の低いヨドバシでしか使えない期限付き値引き券なのです。

忘れてはいけないのは、その1,000ポイントは自分が払った現金1,000円のうちの一部だというところに本質があります。つまりヨドバシは損をしないように最初からできているのです。
 

これから日本でそこら中に乱れ飛ぶポイントも本質は同じ

 消費税増税により、政府が景気底上げ対策として様々な政策を掲げています。中でも中核のプレミアムポイントの付与・キャッシュレス決済によるポイント還元など、もはやポイント祭りです。

こちらも実は本質は同じなのですが、登場人物が少し増えます。

お客である我々消費者、お店などの企業、そして決済事業者です。

 
例えばローソンで楽天カードを使ってコーヒーを買うとします。レジでEdyで決済をすると、我々消費者にはポイントが入ります。ローソンは楽天ペイメントという会社に手数料を払います。

お客が現金で払うより、ローソンは損をします。お客は現金で払うよりポイントをもらえる分だけ得をします。

そしてお客が受け取ったポイントは、ローソンが楽天に払った手数料のうちの一部が我々お客に戻って来ていることになります。原資はあくまでお客の払ったお金です。

ただ、もともとそれはローソンが受け取るべき売り上げだったので、犠牲者はローソンになります。


キャッシュレス世界になって小売店は大丈夫なのか??

これからキャッシュレス決済の世界が、政府の後押しもありどんどん進みます。

では、ローソンのような小売店ばかりが損をするのでしょうか。

そんなことはありません。ローソンは定価販売の商品を除きキャッシュレス決済を見据えた値段設定をします。つまりキャッシュレスが前提でそれが普通の価格・現金払いが割高という価格設定になります。

そして廻り廻ってそのシワ寄せが我々消費者にジワジワ来ます。

個人商店の場合は、多くは現金決済に比べて手数料の負担の方が大きく、また経営努力に限界があるのでかなり厳しくなるでしょう。


ポイントは結局消費者の犠牲のもとで大企業が儲かるシステム

キャッシュレス決済がされればされるほど、決済事業者は手数料収入が増え儲かります。決済事業者は基本金融機関であり大企業です。

 

WAONnanacoSuicaをはじめとした交通系電子マネー。QuickPay・paypayやLINEpay・・ ここまで電子マネーが乱立しているのは、使ってもらえるだけで儲かるからです。

楽天なんて楽天payとEdyの2つもあります。ドコモも dポイントとIDがあります。

つまりポイントというのは、個人に甘い蜜を吸わせるふりをしながら、個人からお金を吸い上げ大企業を儲けさせるシステムなのです。

 

一見小売店に負担を負わせているように見えるので、そこにシステムの巧妙さが見え隠れします。

これからキャッシュレス決済の世界が進むことで、事実上我々消費者の負担は増えますが、貯まったポイントは粗末に扱わず、必ず使い切るのが我々にできるささやかな防衛策です。