消費税増税前の駆け込み消費の時期がそろそろやってくる

まだまだ増税の実感がわかない1ヶ月前

消費税が10月から上がります。
今のところ世間はとても落ち着いている様子ですね。ニュースでもそれほど取り上げられている感がありません。

でもそろそろ来週くらいから、マスコミも店舗などもあおってくると思います。


前回2014年の増税の時期は、ちょうど1ヶ月前くらいから加熱した

前回2014年の4月に5%から8%に増税されたときは、ちょうど1ヶ月前くらいから駆け込み需要が上がりだし、1週間前あたりに消費のピークを迎えました。


広告チラシや店舗内の表示などでも盛んにアピール合戦が行われました。テレビコマーシャルも各社色々狙い撃ちをしてきました。
増税後の消費の落ち込みの恐怖感が表に現れているかのようでした。

データではスーパーなどの小売流通業界で前年比平均1.4倍の売上があったと言われています。

予想に反することなく、その後消費が落ちるのですが直後は2割程度のダウン。1ヶ月後に1割程度にまで回復。徐々に回復はするものの、それが2014年中には前の年の水準に戻ることはありませんでした。


今回の増税前後の影響はどうなるんだろうか

前回の消費動向と今回の違うところは、すでに消費が前年に比べ低迷していることです。

比率で考えると、駆け込み需要は起こるでしょう。しかし起こってもそれほど大きなお祭りにはならないと思います。

また、この度は軽減税率の適用で、食物の税率は変わりません。
例えばスーパーでは、前回は8割が食物の駆け込み需要でした。特に乾燥しているお米やお茶・乾物・飲み物類が主でした。この度は食物類の需要はほとんど上がらないでしょう。代わりにシャンプー類・洗剤・ペーパー類は売上を伸ばすでしょう。

あと、家電などの大物も増えるかも知れませんが、夏から秋に変わる時期という特に需要の波が来ない頃なので、消費が起こりにくい微妙さがあります。

企業や店舗側にとってはある意味で増税前は一時のチャンスの時期なのですが、戦略が立てにくい時期でもあります。ここのチャンスを逃すとあとが思いやられます。
決算の時期もあまり関係がなく、後半に沈むのが確実なので頭がイタイ毎日だと思います。。