消費税別価格表示の、右側に小さく税込表示のパターンってダメージくらいません??

税込表示と税別表示の混在にうんざりしていませんか?

我々消費者がお店で買物などをする時に値札を見た際、(税別)とか(税込)とかで結構印象に差があるなと思ったことはないでしょうか。

 

僕はとても感じます。税別だと「あーさらに上乗せかぁ」と思うし、税込みだと安心したりします。

逆に一つしか金額の表示がないと、それが消費税別なのか消費税込みなのかわからなくてちょっと不安になったりもします。個人的にはその感覚がすごくキライです。

皆さんは如何でしょうか。

第一印象でなるべく安い金額を表示するのは、戦略的にありかもなとは一応思います。ただ実際に買う際に精算時に上乗せというのがなんだか騙されたような気になります。

消費税転嫁対策特別措置法というもともと消費者にはあまり関係のない法律のせい

これは、2014年に5%から8%に上がることが決まった際に議論が巻き起こり、増税前年2013年にできた法律です。

正確には「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法」というとてつもなく長い名前の法律です。

この名前からみてわかることは、転嫁など阻害などという普段の我々の生活にはあまり関係がなさそうな法律だなということが何となく分かると思います。

実際そうでした。多くの市民にとって税込の総額表示がわかりやすくてよかっただろうなというのはみんなそうだったと思います。もちろん値上げ感がぐっと出て消費が落ち込むという懸念はあったにせよ、今のような、店によってバラつきがあり消費者を惑わすような結果にはならなかったと思います。


もともと、当時は増税後税込表示で統一させることで準備が進んでいました。ところが、税込み単独の表示によって不具合が起こる可能性があったため急遽作られた法律でした。

その不具合とは、基本的には業者間同士の不都合でした。

かいつまんで説明すると、例えば過去に契約書の条件を「月額 税込100,000円」という表記で契約書を交わしていた場合、増税になっても同じ金額を支払えば契約違反にならないというような問題。
また、立場の強い会社が、取引先の下請けや納品会社に税込みのゴリ押しで事実上値上げを認めないといった可能性が指摘されたからです。


その法律の施行により一定の効果はあったと思いますが、結局は業者間同士だけではなく一般消費者とお店など業者との間にもその法律が関わってきました。

基本は税別表記で、できれば税込みの表示をしてね。みたいなゆるーい感じなった。

そのおかげで、税込み総額価格の表示が無いもの・あっても右側に小さな文字で表記されているもの、など店舗よって表示がまちまちになってしまいました。

8%になり、5%時代よりも上乗せ分大きくなった分、支払い時の小さな心のダメージがちょびっと増えました。10月からの10%で、さらにダメージがふくらむことでしょう。

 ようやく適用終了するらしい!

この、個人的には悪法と言いたい法律がようやくようやく適用が終了になる予定です。

2017年4月から来月まで消費税増税が延期されたことにより、この法律の適用終了も伸びていました。それが、2021年(令和3年)3月30日をもって適用終了ということに決まりました。税抜価格での表示が禁止です。

それにしても終了までまだ長いです。あと1年半は心のダメージが続きます。