日常生活に切っても切れなくなったポイント制度について
- 完全にポイントに毒されてしまった毎日の生活
- 昔から日本人はポイントが好きだった
- 潮目が変わったのはTポイントカード
- 今は個人情報などダダ漏れ。そしてそれが当たり前にOKになっている。
- ポイントがそのうち課税対象になる!?
完全にポイントに毒されてしまった毎日の生活
最近電子マネーの普及や・スマホのアプリのおかげで、現金が単なるカードやスマホ上の数字として表される機会が急に増えてきました。
そのためかはわからないですが、いわゆる「ポイント」が以前に増してより貨幣に近づいている気がするのは僕だけじゃないと思います。
おかしい概念なのですが、ポイントがお金に近づいているのではなくて、お金がポイントに近づいている感覚が大きいんですよね。実際は違うはずなのですが。
ここまでポイントが生活に密着してくると、ほぼお金とポイントの垣根がなくなってきていると感じます。ほぼ勘違いのレベルにまで脳が洗脳されてきています。
昔から日本人はポイントが好きだった
このポイント、古くはブルーチップ(なつかし笑)やベルマークなどスーパーや商品についていた小さな点数の用紙を一生懸命台紙に糊で貼って集めたものでした。そのころからおそらく日本人のコツコツ小さなものを貯めるという性質に合ってたんでしょう。
学校でも、ベルマーク集めさせられました。
その後最近まではスタンプカードが主流でした。500円以上買い物をするとお店のカードに1個スタンプを押してくれる。10まで貯まると300円分の値引きや商品券代わり。それは今でももちろんありますが、基本的にこれはその店舗にリピートしてもらうマーケティングのためのカードです。
そしてそれがバーコードカード・アプリとして見た目が変化してきました。ヨドバシのゴールドポイントカードはその典型で、一番メジャーなカードではないでしょうか。
潮目が変わったのはTポイントカード
それが、ある時TUTAYAのカードがファミリーマートで提示を求められることが起こりました。2007年のことです。ポイントが店舗の垣根を越えたのです。
最初はあまりにも店員さんにカードの所持を聞かれる機会が多かったということと、個人情報が捕捉されるという噂が立ち全国的には否定的な取られ方をされました。
今は個人情報などダダ漏れ。そしてそれが当たり前にOKになっている。
そこから10年ほどがたった今、急激にポイント制度が当たり前になりました。現金がポイントのように使われるようになり、ポイントが付くことが現金をもらえるような感覚になりました。長く不況が続いているという社会の情勢も大いに関係しているでしょう。
それだけではなく、この10年で一番日本人の心のなかで変化が起こったことは、個人情報をさらすことが嫌だと思えば思うほどそれが守れないということに気がついてしまったということだと感じます。
防犯カメラやドライブレコーダー・SNSバレ・Amazonやgoogleに趣味趣向を把握され追跡されるなど、精密な個人情報一つ一つを隠しとおすことが極めて難しい世界になりました。そして日本人全体に諦めの感覚が生まれたのだと思います。
ポイント制度が急速に発達して、レジでついついカードやアプリを開いてしまうのも、単にお得だからというだけでなくそういう目に見えない側面もあるのでしょう。
ポイントがそのうち課税対象になる!?
ポイントは、今のところ課税の対象にはなっていません。その後押しもありここまで広がっている面もあるでしょう。
ただ、ここまで現金に近い貨幣的な要素が強まってくると、そのうち具体的に何らかの租税の対象となるでしょう。
年間110万ポイント以上受け取ると贈与税の対象となるとか。
で、納付はもちろんポイントで。