AI時代に淘汰されない税理士でいるために知っておかなければならないこと

税理士って派手な仕事ではなく、入力したり書類作成したり税金対策を考えたり税法勉強したりといった、どちらかというと地味な作業員のイメージですよね。あとは相談に乗ったり税務調査に立ち会ったりとかでほぼ網羅されるでしょうか。


基本は作業員と相談員です。

そして作業員としての領域が、AIでほぼ奪われると思っています。それが「ほぼ」と言われるレベルになるのがいつになるかはわかりませんが、そう遠くない未来であることは間違いありません。最初気づかない間に侵食されて、意外とまだ大丈夫かもーと思わせる期間が少しだけあって、ホッとしたらつかの間一気に飲み込まれるでしょう。


その時に、作業員しかできない人間は完全に不要になります。仕事がなくなるので、忙しい事務所から仕事を分けてもらうという士業的な発想もなくなります。仕事がない人は本当に事務所の掃除くらいしかなくなります。 ただそれも朝起きたら改良型AIルンバがお部屋をすでにピカピカにしてくれているという。。

 
なので、生き残り策としては当然「相談員」の側面を磨け! という発想になります。 一見合理的です。

「マネジメント、指導、判断、コンサルティングの要素はまだまだある。判断能力・スピードを磨くことが必要となる。」という考えはまさに「相談員」としての魅力を磨いてそれを発揮しろということになります。

社長との会話をもっと大切にしよう!という人間性に訴えるのもそうですね。

税理士YouTuberとして目立ったり、snsなどで情報を発信して信頼と共感を得ようという動きがどんどん出てきているのもそういう目的で進んでいるからですね。


ただそれで生きていかなければならないのは、とても厳しい競争社会を勝ち抜かないといけないということになります。単なる営業だからです。

実力を備えた上で営業力があれば勝てるし、なければ負けるという世界です。並外れた営業力があれば実力がなくても稼げそうですが、今の時代長期間は難しいでしょう。

人気税理士とそれ以外で格差もものすごくつくでしょう。


これから中小企業は個人企業のようなミニマムな会社の形態が増えると思います。つまり申告がそれほど複雑ではない。そしてソフト・システムは急速に発達する。

赤字が出た場合は申告自体それほど難しくないので確実に本人で申告できてしまいます。日本の中小企業は7割赤字です。ソフトやシステムだけで相談なんかいらないという人も増えます。増えるとすれば単発時給の税理士でしょう。


そして相談自体も典型事例はそのうちAI相談員が答えてくれるようになります。しかも無料で。


残っているのは超複雑な作業や事象、もめごとの調整という少ない事例です。それをみんなで奪い合うという世界です。
 
BIG4などという集団組織で競争に勝とうという考えもあります。一般で言うサラリーマンと一緒ですね。
ただ、そこも実務経験を積むという目的で就職をする以外では危険な要素もあります。

パートナーレベル未満は最先端のAI税理士の登場で下手をすると全員不要になるかも知れません。BIG4にはそれを真っ先に導入する資金と知見があるからです。
そうなると税理士法人の経営者は考えられないくらいめちゃくちゃ儲かります。そしてほかは悲惨です。


つまり、普通の税理士はそういう時代が到来する前に、あらたな市場を作り出すよりほかありません。それも今すぐに。

もう時間はないのです。